
小走りで過ぎた一年。
そう、ずっと走っていた。
大股ではなくパタパタと小股を連ねて。
時に自分の片方の足に絡まり転んだりして。
山手の坂や元町を。
知らない街の駅の中を。
誰かと会う約束で。
約束の無い時も。
ずっと走っていた。
そして365日が過ぎ今夜は立ち止まっている。
小走りでいた分、道が進めた訳ではない。
パタパタした分、自分だけ騒々しかった。
それでもこうして1年経ち
お疲れさんと自分の足を撫でながら
足の主の忙しなさと無謀さに黙ってついて来てくれたことに感謝して
今年最後のおやすみをするところである。