今年最後に

久しぶりにゴールでダウンをしてしまった。

あちらこちらへ今年は飛び回り、したことない催事やイベントに参加したり、

苦手な立ち仕事も部活のようにこなしてきたが

今年最後の催事を昨日終えてとうとう倒れてしまったのである。

喉が炎症し唾も飲み込めないほど真っ赤になり

微熱も出て昨夜からずっと寝ている始末である。

寝ながらここが実家でよかったとしみじみ感謝していたが、時折大きな仕事を終えると塞き止められていた何かが崩れるように私という大木が前触れもなく倒れるのである。

仕事が終わったらあれをしようこれをしようと計画していたのにオジャンになり

大木は何も出来ずに悔しく横たわっているのだ。

身体にムリをさせ過ぎです、と気づかされる病気も今年一年してしまったが

どのあたりを緩めたらよいのか匙加減がわからないから困ったものである。

ゴーカートで高速道路を走っているようなものでギアチェンジが私には付いていない。

踏み込み過ぎてエンジンから煙が出ているような有様だ。

横たわりおそるおそる唾を飲み込むと喉に激痛が走る。

ふーん、身体って本当に良く出来ているな、と変な感心をしていると

今夜の日本酒と毛ガニを頬張る予定の晩ご飯の支度の音が聞こえて来て余計に唾が出てくる。

参ったなぁ。

大木は見上げる天井に陽を探すばかりである。