
12年以上毎年食べているシュトーレンがある。
それは北海道の忍路(おしょろ)という小さな街の海が見える小高い丘にあるパン屋さんが薪で焼いているものだ。
12月の初めに手元に届きイブの24日まで持つように薄く切って毎日食べるのである。
その間、出張にもスーツケースに入れ一緒に毎日過ごし24日を迎えるのがクリスマスの楽しみの一つになっている。
その理由として日一日と熟成してしっとりするシュトーレンと過ごしていると自分も少し熟成しているようなありがたーい気になるからだ。
毎年届くシュトーレンの包も大きな変化はなく、
メッセージの書かれたパン屋さんの奥様の文字も変わりなく、
「あー今年も1年終わったのだ」としみじみするのである。
そんなことを考えさせてくれるのも神様のおかげかもしれないと思いつつ
シュトーレン1本を一人で平らげてしまうから後が恐い。
そんな訳で体重計に乗るのも1年に一回にしている私である。