想い

その背中が小さく見えるのは

あなたが歳をとったせいなのか

わたしが世間を知ったからなのか

さようならなんて

言わずにすむのなら

人はこんなに涙はいらないのかもしれない

 

 

 

別れるために

あなたの悪いところを探すくらいなら

自分がだめだったのだと

それだけでいい

いつも人の想いは風に乗り

木の葉のように落ちる先はわからない

その時の風が

太陽が

ちょっとしたことが変えて行く

想いは河に浮く落ち葉のように

一瞬のつづなりの上に

瞬く中にある