記憶に残る誕生日

初恋は小学4年生だった。

転校先の同じクラスメート。

毎日彼と話せると良い日、話せないと悪い日と日記に記載していた。

かといって私から話しかけるタイプではないので相手任せの恋愛だった。

やきもきしてラブレターを出したらPTAで問題になってしました。

彼のお母さんがPTAで自慢気に話題に出したらしい。

そんな中、彼はラブレターの返事をくれた。

あまりの嬉しさで何度も読み返していると

冷やかす姉と取り合いになりもみくちゃに破れてしまった。

破れたラブレターを縫うように彼との相性を何度も占い、恋の行方を楽しんでいた。

そのせいか誕生日が記憶に残り、毎年この日が来ると心でバースディをささやくのである。