
まるでその電話が鳴るのを待っていたかのように目が覚めた。
出ると百貨店の職場にうちのスタッフが誰も来ていないという連絡である。
遅刻だ。シフトを見て当番に電話するとシフトを間違えていたらしい。
急いで向かって貰った。
職場についたと10時の開店から1時間遅れで電話を受けた。
プライベート電話が鳴った。
出ると10時の飛行機に乗り遅れたと友人からの電話である。
どうやら出張先で飲み過ぎたらしく今お目覚めのようだ。
それで?電話をいただいてもと困惑していると自分の失態を誰かに話したかったらしい。
飛行機会社に事情を話すと午後2時の飛行機に席を用意してくれたという。
何だ。もう解決済みではないか。
今日は遅刻の人が続くわねぇと話すと電話は切れた。
同じ時間に
あちこちで息している
時を見つめ暮らしてる
あなたの約束
その人の約束