昨夜の足首まだ這い上がって来たムカデの恐怖で寝付けず深夜3時半まで何度も寝返りをしていた。
明るいと出てこないだろうと電気をつけて寝たのもいけなかった。
やっと寝入りこれからと言う時に200W程の電球の眩しさで目を覚まされた。
それは外から差し込む強烈な陽射しだった。
「そうか、台風が去り外は大変な快晴なのだろう」
身支度を済ませニュースを見ると隣の駅で人身事故があり電車が止まっていると知る。
出かけるまで2時間もあれば電車も走るだろうと思い、ニュースを時折みていると遅れながらも
動き出したようである。
駅に着くと今度は他の路線でも人身事故があったらしい。
わたしは昨日台風で亡くなった数名の人のことが頭に浮かんだ。
亡くなりたくも無い人が亡くなり、助かりたくも無い人が助かったということなのだろうか。
今朝は陽射しはあれども風と空気がヒンヤリしているのを感じ、台風が去り一気に秋が来たのを肌身で感じた。
大きな消しゴムが日本の汚れをキュキュっと消し去り、大型洗車機が日本をシャカシャカシャカっと下から上に洗い上げて行ったような今回の台風。
何となく日に日に「あなた達、いい加減にしなさいよね」と警告されている気がしてならない。
今の日本は真におもてなしなど出来るのだろうか。
背筋をただす思いで今夜は寝させていただくことにしたい。