人を動かす、時

人を動かすことは難しい。

わたしは苦手なほうで、あまり上手くないと自覚している。

 

子供の頃から相手の気持ちをあれこれ考えてしまう。

わたしだったらどうするだろう。

相手はどう思うだろう、どう感じるだろう。

知らぬ間に人を動かすことが増えた人生は

苦手を直しなさいと言われているようで滑稽だ。

 

今日、本田宗一郎氏の格言を目にしたとき

悩む人というのは優柔不断でも、男らしさがないわけでも、覚悟ができないわけでも無いんだと

思った。

 

『人を動かすことのできる人は、他人の気持ちになれる人である。

そのかわり、他人の気持ちになれる人というのは、自分が悩む。

自分が悩んだことのない人は、まず人を動かすことができない。

拝む心がなければ、人は動かない』

 

どう答えを出せばいいのか、何て話そう。

自分の心に正直にと思う反面、悩むのだ。

以前のわたしはその悩むことも、自分の答えと勘違いしていた。

実は答えは心がすでに知っている。

それを行動に移す時に悩むのだ。

でも悩んでばかりいると自分の答えを伝えれないばかりか

その悩みの問いさえも過ぎ去ってもういない。

 

人を動かすことが苦手なわたしだけれど、

悩むのは少ないのがわたしは好きだと自覚している。