しなやかにしたたかに

寄せては引いて

一時たりとも背を見せず

静かな彼方から

大きなウネリを生み出し

度ごとに時を刻み

あらたなことを従えて

途切れることなく

乱すように大きく

諭すように小さく

音を鳴らして

いくども幾度も

わたしに桜貝拾わせる