
学校は夏休みにはいりましたね。
今でもはっきり覚えている小学生からの感情、
それは休み明けに「成長した」ということを同級生に見せたいというものでした。
友人に会わないしばらくの間、何でもいいから「変わった!」「大人になった」と思われるくらい
自分を変えたいと思っていました。
高校最後の夏休み、美術学校の夏期講習でエアコンの無い中、無心でデッサンをしている日々が続き、体重も4キロ減り、デッサンも上達しはじめ次に向かう将来を見据え始めていました。
夏休みが明け学校に行くと、同級生が「この間地下鉄であった時、とても大人びて見えた」と
話しかけてきました。
12年ほどの間、何度も春、夏、冬休みが訪れましたが成長した自分を友人に見せたいという思いがその友人の一言で終幕したのです。
「見せたい」というのは人の評価を期待していたことで本当の成長には不要の感情ということをそのとき気づきました。
今、大人になり成長しているかどうか計るものはありませんが、如いていうなら幸せを感じる感謝の数が多いかどうかということでしょうか。
そして何かに熱中している時こそ人は成長するのかもしれません。
子供の時のような休みはありませんが毎日が休み明けのような心持ちで生きたいものです。