
紫陽花で賑やかな鎌倉にある友人のアトリエを尋ねました。
北鎌倉から既に観光客で一杯の駅は鎌倉駅も小町通りもあちこち人で混んでいました。
友人のアトリエはに弘法大師様の像がひっそりとたっている妙本寺の側にあります。
夕暮れになるとあたりは街灯が少なく童話「ゴンギツネ」の世界に似た、暗闇にぽつんと宿があるようです。
6月の紫陽花の時期は一年でも鎌倉が賑わうひととき。
東京で暮らしていた幼少の頃、雨上がりの後の紫陽花にはカタツムリを良く見かけました。
最近見かけないのはわたしだけでしょうか?
紫陽花はどの花も形、色が違い、唯一無二の存在に見えます。
その花の色はアントシアニンという色素によるもので、アジサイにはその一種のデルフィニジンが含まれており、これに補助色素とアルミニウムのイオンが加わると青色の花となるそうです。
土壌によって花の色が変わり「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」となると知った時、何やら化学的な存在に妙な感動を抱きました。
まるで地球の土壌のリトマス紙のような紫陽花。
古い株になると赤茶色も帯びてくるなんてロマンチックですね。
できることなら、私は、昔話に出てくるようなカタツムリがゆったりと這う青色の紫陽花でありたいです。