
映画を封切りの日に一人で観に行くなどこれまでしたことがない。
でも、映画監督の一人がこんなことを言っていたと知りすぐ観たくなった。
「輪廻転生にはいろいろな解釈があるけど、原作がもっている思想、そして自分たちの描くキャラクターが信じることを、私たちも信じようと思ったの。1人の精神が、他の人の精神へと生まれ変わったり、自分の行動が遠い未来に生まれた自分に影響を及ぼす、その繰り返しで世界は成り立っていると考えたのよ」
観ながら自分のことを考えていた。
もし輪廻転生があるならば、私は以前どんな人物だったのだろう。
どこで何して、何を考えていたのだろう。
そして私の死後はどこかで生まれ変わるのだろうか?
3時間弱の映画には驚くような量のポップコーンは丁度良かった。
そして一人で来ている女性の多さも心地よかった。
この映画の内容は女性が好む話しかもしれない。
チラチラ輝いている星が地球だよ、と映画の最後におじいさんが子供に言う。
地球が亡くなったのだろう。
今生きているこの社会、暮らしが地球を滅ぼしたのかもしれない。
その時代に生きる私も一人の加担者なのだろう。
その反面、自分の行き方で滅ぼすことを変えれるかもしれない。
滅び行く大海に一粒たらしても変わりはしない、
いや、大海は一粒から出来ているのだ。