インテリアと人生

一番長く続いている仕事はインテリアコーディネーターでしょうか。

生業にしたのは大人になってからですが、小学生の頃からインテリアをコーディネートしていました。

毎月、自室の配置やカラーを変えたり、小物のコーディネートをしたりとその時の自分の気分にあった空間を追い求めていました。

15歳の時に初めて観た映画「ティファニーで朝食を」はお気に入りの映画ベスト10に入ります。

その理由はホリー・ゴライトリー(オードリーヘプバーン)の住んでいる空間が何とも

当時の私が求めているものと似ていたからです。

 

引っ越して間もないような開けていない箱の山。

掛けることしかしないようなトランク鞄の中の電話。

シャンパンしか入っていない小さな冷蔵庫。

バスタブを半分切ったソファ(オードリーが横たわっています)。

充実しているけど華美でない服。

月を眺めれる窓。

 

相手役の男性がホリーの部屋を観て言います。

「君も引っ越して来たばかり?」

そしてホリー

「いいえ、3年前に引っ越ししてきたわ」

この感覚の空間がとても好きです。

 

私のインテリアコーディネーションを友人からは

「ある一つのストーリーを醸し出す天才!!」と賞賛?いただきます。

そこで暮らす人のストーリーをイメージしたり、快適な空間を考えるのが好きなのですね。