
ここ半年ほど百貨店で催事の仕事をするようになりました。
実は子供の頃から百貨店が苦手なのです。
人が多い、空気、接客、商品、挙げれば失言ばかりになりますが出来ることなら行きたくない場所の一つです(すみません)。
その主舞台では無く、裏舞台の販売する側になると思いが変わってきました。
そもそも百貨店の始まりは、1890年代、パリの7区でボンマルシェという名で、織物等を含む衣料、家庭用品などを販売、ディスプレイ、セールスしたあるフランス人夫妻が始まりのようです。
当時、ボンマルシェはセールの時にはボンマルシェビルに大きなリボンを掛けたり、
風船を沢山飛ばしたりと、わくわくすることも一緒に味わえる夢の場所でした。
現在、百貨店はあるのが当たり前で、わくわくすることも殆どありません。
しかもインターネットでの購買数は右肩上がりですので、百貨店へ行く人は年々減っています。
催事をしていると私が販売している商品のお陰なのですが、お客様が嬉しそうに見てくださり、これ何?と子供の様な驚きで話しかけてくださいます。
そして何より、毎日様々な人と話すことで「こんな人もいるのね」と毎回感心するのです。
年齢、性別?、職業、生活、金銭感覚・・・・本当に様々に何百人と話しをします。
これほど様々な人を一堂に見れ、話せる場所は百貨店くらいかと思います。
「人の振り見て我が振り直せ」
わくわくをなかなか味わえる時代ではないですが、人との出会いを通して、見て、見られることで、話して、気づくことがたくさんある百貨店の存在に嬉しく思うこのごろです。