友人を偲んで

訃報を聞いた時 人の死はいつか訪れるものと思い

煙にのって旅立たった時 どこに行くのかと思いを巡らせ

会場をあとにする人の背を見る時 うつむく眼差しはどこへと気になり

家路について窓の木漏れ陽を見た時 笑顔しか浮かばない彼の面影とかさなり

どんどん どんどん 学生時代に初めて会話したことが思い出され、

どんどん どんどん 最後に交わした彼との会話が思い出され、

彼からいただいた花一杯の箱が最後の贈り物になるなんて。

友人に訪れた死の時期が、どうして今だったのかと無性に悔しくてなりません。