夜景

夜中、車の中から、電車の中から、明かりこぼれのある窓を眺めるのが好きです。

そこに知らない人がいる気配とその人のいる空間を想像しながら、

泣いたり笑ったり、喜んだり悲しんだりと感情を抱えている中で、

あの窓明かりの人は、どんな感情をいだいているのだろう、と思い巡らすのが楽しいです。

それは、私以外の誰かが、確かにこの星に存在して、同じ時代を生きて、同じ速度で去っていく

「同じ船にのる同志」のような感覚を味わえるからかもしれません。

 

住んでいた横浜を離れてから、むしろ仕事で横浜に来る様になり、

この夜景もふるさとの一部に感じる様になりました。